2025/02/22 14:56




意外と知らない? コーヒーの適切な飲む温度と味の変化〜中編〜


〜前編のつづきから〜


 ほどよい温度(50〜65℃):バランスが良く、味のピーク


コーヒーの味わいが最もバランスよく感じられるのが 50〜65℃ の範囲。この温度では、酸味・甘み・苦味の調和が取れ、コーヒー本来の風味を楽しめます。

酸味が心地よく感じられる

甘みが引き立ち、より滑らかな口当たり

苦味は適度に抑えられ、深みのある味わい


特に、スペシャルティコーヒーのようなフルーティーな風味を持つコーヒーは、この温度帯で最も美味しく感じられます。飲み頃のタイミングを見極めることで、コーヒーのポテンシャルを最大限に引き出せます。


 低温(30〜45℃):甘みが際立ち、酸味が柔らかくなる


コーヒーが冷めて 30〜45℃ くらいになると、酸味がまろやかになり、甘みがより感じやすくなります。この温度帯では、口の中でゆっくり転がすように飲むと、キャラメルやチョコレートのような甘さをしっかりと感じ取ることができます。


特に 浅煎りのコーヒー は冷めても美味しく、フルーティーな酸味が穏やかに広がるのが特徴です。一方、深煎りのコーヒーはこの温度になるとやや苦味が前に出てくるため、苦味を強く感じることもあります。


 20℃以下(常温・アイスコーヒー):苦味が増し、風味が変化


コーヒーが常温(20℃以下)になると、苦味が強調されやすくなります。これは、コーヒーに含まれる クロロゲン酸 や カフェイン の影響によるものです。


アイスコーヒーとして意図的に冷やした場合は、冷却により酸味が抑えられ、クリアな味わいが際立ちます。しかし、淹れたコーヒーを長時間放置すると、酸化が進み、雑味やえぐみが出ることもあるため注意が必要です。


〜後編へ続く〜