2025/04/15 18:38



こんにちは、カミナリコーヒーです!


今日は、「鉄瓶やステンレスポットで淹れたお湯は、なぜコーヒーが甘くまろやかに感じるのか?」という、ちょっと不思議で、でもとても大切なテーマについてご紹介します。


実際、試飲会などで「鉄瓶で沸かしたお湯でドリップした方が、甘いですね」と言われることがよくあります。これは気のせいではなく、ちゃんと科学的な理由があるんです。



■ 甘さの秘密①:鉄イオンが水をまろやかにする


鉄瓶でお湯を沸かすと、微量の鉄イオン(Fe²⁺やFe³⁺)が水に溶け出します。の鉄分は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどとバランスを取りながら、水の硬度を適度に調整してくれます。


この変化が、コーヒーの渋みや苦味を和らげ、酸味や甘味を素直に感じやすくする効果があるんです。



■ 甘さの秘密②:温度がキープされてちょうど良い抽出に


鉄瓶やステンレスポットは、熱の伝わり方と保温力に優れているので、お湯が冷めにくいという利点があります。とくに85〜90℃の範囲を安定して使えると、コーヒーの美味しさがぐっと引き立ちます。


この温度帯では、焙煎によって生まれるメイラード反応由来の甘味成分や、フルーティな酸とともに感じる「甘やかさ」が最もきれいに出やすくなるのです。



■ 甘さの秘密③:舌が錯覚する“やさしさ”


鉄瓶や高品質なステンレスポットで淹れたお湯は、どこか「角の取れた」ような舌触りになります。この“やわらかさ”が、舌に刺激を与えすぎず、結果として甘味を強く感じやすくするんですね。


まるでシルクのように滑らかな口当たり。これも、コーヒーの味を引き立ててくれる重要な要素のひとつです。



■ 結論:道具で味が変わるのは、本当です。


コーヒーを淹れる道具やお湯の質、温度…そのひとつひとつが、最終的な一杯の味に大きな影響を与えます。


鉄瓶やステンレスポットのような「温度と素材に優れた道具」を使うことで、自然と甘く、まろやかで、やさしい味わいが引き出される――それが、科学的にも納得できる「おいしさの秘密」なんです。



今日の一杯が、より一層甘く感じられますように。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


カミナリコーヒー 須藤賢人



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